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夜明けの翼法律事務所
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・交通事故(損保側,被害者側とも)
・医療事故
・労働紛争(会社側,従業員側とも)
・消費者被害
・離婚、親権、親子問題
・遺言
・相続関係(遺産分割等)
・境界、その他近隣関係の紛争
・金銭貸借・保証トラブル
・多重債務(サラ金被害)
・自己破産,個人再生
・任意整理,過払い金請求
・犯罪被害者の支援
・ゴルフ会員権預託金返還請求
・ペットの法律問題

過去のオンエア内容

第87回:盗まれた物がリサイクルショップにあった!
2013-05-29
半年前に,高級腕時計を盗まれてしまい,被害届を出しました。最近,近所のリサイクルショップで,その腕時計とそっくりな時計が売っており,よく見ると傷の付き方が全く同じで,シリアルナンバーを見せてもらったら,私が盗まれた時計でした。お店から,無償で返してもらえますか。(30代,男性)
柳田:今日は,盗まれた時計がリサイクルショップに売っていたら,無償で返してもらえるかというご相談です。結論からお聞きしますけど,この場合は返してもらえますかね?
板谷:はい。盗まれた時計だということが証明できるのであれば,盗まれてから1年の間は無償で返してもらえます。
柳田:よかったです。それでは,その理由を詳しく説明していただけますか。
板谷:まず,民法の原則からご説明しますね。民法には,物を占有している人は適法な占有と推定されるという規定があります。
柳田:適法な占有と推定されるって,難しい表現ですけど,どういう趣旨でしょうか。
板谷:たとえば,柳田さんが今着ている服について,誰かが近づいてきて,「それ,私の服です!返して下さい」といわれたら,困りますよね。
柳田:確かに困りますね。
板谷:もしそうなったら,自分の物です,ということはどうやって証明しますかね?
柳田:ええと…,たとえば買ったときのレシートを出すとか,名前を書いておくとか…う〜ん,どうやって証明するんでしょうかね。
板谷:そうなんです。自分の所有だということを証明するのは「悪魔の証明」などといわれるんですが,すごく難しいことなんです。レシートを全部とっておくとか,自分の所有物すべてに名前を書いておくなどということは非現実的ですよね。
柳田:確かに,そうですね。
板谷:そこで,民法では,その物を占有しているというだけで所有者として推定されるとしたんです。推定,というのは法律用語なんですが,とりあえずそういう物として扱っておいて,それに反論する人は推定をくつがえすために証拠を出さなければならないということなんです。
柳田:そうすると,私は今服を着て占有しているので,「それはあなたの服じゃありません,私のです」と主張する側が証拠を提出して推定をくつがえさないといけないということなんですね。
板谷:はい,そうですね。
柳田:さて,今日のご相談のように,お店が占有している商品について,製造番号などから,自分の盗まれた物だと証明できる場合はどうなんでしょう。
板谷:民法には「善意取得」とか「即時取得」と呼ばれる制度があり,盗品と知らずに取引で購入した人に過失つまり落ち度がなかった場合には,購入した人は即時にその物の所有権を取得できるとされているんです。これは,そのような制度がないと安心して取引ができなくなり,社会が混乱してしまうからです。
柳田:そうすると,盗品を取得したときに盗品と知らなかった場合で,しかも落ち度がないという場合には,善意取得するということになりますね。善意取得をする結果,どうなるんでしょうか。
板谷:これも民法に規定がありまして,盗難の被害者は,盗難から2年間は取得者に対して返還を求めることができますが,取得者が公の市場(お店など)で買ったという場合には,返還を求める際に取得者が支払った金額を払わなければならないことになっています。
柳田:そうすると,お店がその盗品を入手した際に善意取得したということになれば,お店には下取り代金を払わないと返してもらえないことになりそうですね。
板谷:民法の原則から言うとそうなりますね。でも,この民法の原則は「質屋営業法」や「古物営業法」という法律で修正されています。
柳田:質屋営業法や古物営業法ですか。
板谷:はい。質屋やリサイクルショップなどの古物営業を営む人は,都道府県公安委員会の許可が必要になります。そして,質屋営業法や古物営業法という法律に従って事業を営む必要があります。
柳田:そうすると,誰でもリサイクルショップを開けるというわけではなくて,許可が必要なんですね。それで,その法律ではどのように規定されているんですか。
板谷:それらの法律では,盗難又は遺失から1年以内であれば被害者に無償で返還しなければならないことになっています。盗品等の売買を防止し,速やかな発見等を図るために,そのような特別の義務を課しているんです。
柳田:なるほど,そうやって,お店の側でも取得する際にきちんと盗品かどうかを確かめなければならないようにしているんですね。そういえば,リサイクルショップに持って行くときは必ず免許証の提示などを求められますものね。
板谷:そうですね。
柳田:そうすると,中古店からは,被害から1年内は無償で返してもらえるということですから,ご相談者の場合,盗難から半年間しか経っていないので,シリアルナンバーなどで盗品と証明して,お店から返してもらえるわけですね。
板谷:はい,そうですね。
柳田:どうもありがとうございました。
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