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夜明けの翼法律事務所
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過去のオンエア内容

第86回:憲法改正
2013-05-22
安倍さんが総理大臣になってから,憲法改正ということがよくニュースでとり上げられるようになりました。特に,憲法96条の改正ということがよく出てきますが,どういうことなのか,教えて下さい(60代,男性)
柳田:今日は,最近ニュースによく出てくる「憲法改正」についてです。憲法というと,社会科などで勉強して「前文を暗記した」などという人も多いと思いますが,最近改正が問題になっているのですよね。
板谷:はい。安倍政権が発足した当時から,安倍首相は憲法が誕生して60年経って現実にそぐわないものになっているから改正しようと主張していますね。そのため,この問題は最近新聞などでもよく取り上げられるようになりましたね。
柳田:そもそも憲法,というものは何なのか,説明してもらえますか。
板谷:わかりました。まず,国とか国家とはどういうものかというところからご説明しますかね。地図には国の境界線が引かれていますが,実際の地上にはそんな境界線がないですよね。つまり,国家というのは,ここからここまでがうちの国です,というふうに人為的に作られたもので,自然に存在しているものではないんです。
柳田:なるほど。
板谷:そして,国家の要素としては「領土」と「国民」と「統治権」の3つがあるといわれています。この3つが揃って初めて国家が成り立つというわけですね。
柳田:「領土」と「国民」と「統治権」ですね。領土は分かりますが,国民と統治権ということは,国家を治める権力者の側と,治められる側の国民が必要ということですね。
板谷:はい。そうですね。呼び方は国によって異なりますが,国家には必ず権力者と国民がいます。そして,まず法律というのは何かというと,権力者の側が作って,国民に守らせるものですね。たとえば交通法規を作って,日本では自動車は左側通行をしなければならないと定めますよね。そうすると,右側通行をした人は交通違反になりますね。交通違反になると,権力者は違反者を処罰することができるわけですね。
柳田:そうすると,権力者は法律で何でもできてしまうということですかね。
板谷:そういうことになってしまいますよね。一番分かりやすいのが税金で,権力者は法律で「今後の税金はこのくらい」と定めて,好き勝手に取り立てることができてしまいます。こういうことが17世紀から18世紀にかけて,イギリスやフランス,アメリカなどで問題になって市民革命が起きました。その市民革命の結果,権力者側に好き勝手にさせないように,権力者側を縛る目的で憲法を作ったんです。これを難しい言葉で「立憲主義」といいます。
柳田:立つという字に憲法の憲という字で立憲主義なんですね。憲法によって権力を縛るということなんですね。そうすると,憲法と法律というのは全く違うものなんですね。
板谷:そうなんです。憲法というのは,国民の権利を保障して国家権力を制限するため国の最高法規なんです。最高法規ですから,権力はこれに反する法律を作ることができません。仮に作っても,裁判所で違憲,無効とされてしまうわけです。
柳田:でも,法律も時代にそぐわなくなって改正する必要が出てくるのと同じで,憲法も改正する必要が出てくる場合もありますよね。憲法を改正するためにはどうすればよいのでしょうか。
板谷:憲法は最高規範ですから,法律と同じように簡単に変更できてしまうと意味がありません。そこで,どの国でも普通の法律よりも改正の要件を厳しくしています。日本国憲法の96条は,「各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議する」して,「国民投票において、その過半数の賛成を必要とする」こととしています。これはかなり厳しい要件です。
柳田:いろいろな政党があるわけですから,国会で,総議員の3分の2以上の賛成を得るというのも大変ですし,国民投票で過半数の賛成を得るというのも大変ですよね。
板谷:はい。このように,ちょっとやそっとでは改正できない憲法のことを,硬い憲法という意味で硬性憲法といいます。
柳田:さて,憲法改正ということは以前から言われていたことですが,改正を唱える人たちは,どういう理由で改正を主張しているんでしょうか。
板谷:いろいろな主義主張がありますので一概には言えませんが,9条問題といって,今の憲法9条を前提にすると,国は陸海空軍を持つことはできないんですね。そこを改正したいという人がいます。あるいは,そもそも戦後に大日本帝国憲法から今の日本国憲法を作る際に,マッカーサー草案というものをもとに作ったので,日本国民が自主的に作ったものではない,押しつけ憲法だと言って,憲法を作り直そうという人もいますね。
柳田:そうなんですか。さて,最近問題になっている96条の改正というのはどういうことなんですか。
板谷:安倍さんは,憲法改正を早急に進めたいということで,さきほどの改正手続の中の「各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議する」という部分が厳しすぎるので,もっと緩和しようと主張しています。でも,これには反対も強くて,改正したいのであれば,今の憲法の改正手続に則ってやればいいのであって,まず改正のルールを変えてしまうというのは,本来権力を縛るはずの憲法を権力が自分で変更してしまうことになっておかしい,という意見が強いですね。長野県弁護士会も,そのような意見書を出しています。
柳田:ありがとうございました。
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