本文へ移動
夜明けの翼法律事務所
長野県長野市西後町1597-1 長野朝日八十二ビル2階
受付9:00-17:00
TEL.026-217-4800
FAX.026-217-4801
ご予約用ダイヤル 
0800-8000-283

(フリーダイヤル)

※ご相談は予約制です。また,非通知は電話・ファクスとも受け付けない設定になっております。ご注意ください。
 なお,お電話でのご相談はお受けしておりません。ご相談は原則として面談にて実施しております。電話無料相談は平成22年8月17日をもって終了いたしました。

1.法律相談
2.法律事務一般
3.裁判代理


これまで主に取り扱った分野
・企業法務,コンプライアンス関係
・不動産取引

借地、借家
・マンション管理組合関係

・建築紛争、欠陥住宅
・交通事故(損保側,被害者側とも)
・医療事故
・労働紛争(会社側,従業員側とも)
・消費者被害
・離婚、親権、親子問題
・遺言
・相続関係(遺産分割等)
・境界、その他近隣関係の紛争
・金銭貸借・保証トラブル
・多重債務(サラ金被害)
・自己破産,個人再生
・任意整理,過払い金請求
・犯罪被害者の支援
・ゴルフ会員権預託金返還請求
・ペットの法律問題

過去のオンエア内容

第85回:村八分にされてしまった
2013-04-24
私たちの家族は,些細なことをきっかけに,ご近所から村八分にされています。最近はゴミ収集所も使わせてもらえず,回覧板も回してもらえなくなりました。慰謝料を請求できますか?(60代,女性)
 
柳田:さて,今回は,いわゆる村八分という問題についてです。板谷さん,村八分なんていう問題は21世紀の現代社会でもあるんですか。
板谷:う〜ん,まあそれほど多い問題とはいえないですが,こういうご相談がないとはいえないですね。特に,農村や集落,団地などでは,共同体を構成している人数が少ないためか,時折このような問題が生じることがあります。
柳田:そうなんですか。裁判にまでなるケースもあるんでしょうか。
板谷:はい。裁判例で公表されている事例もいくつかありますね。代表的な事例は,共同絶交宣言をされ,度々いじめや仲間はずれ,嫌がらせにあい,連絡文書が届かなくなったなどの行為があったというものです。
柳田:共同絶交宣言ですか。ご近所からこんなことをされたら,たまったものではないですよね。今回のご相談も,ごみ収集所を使わせてもらえないとか,回覧板を回してもらえないなどというご相談ですが,こういう場合,慰謝料請求はできるのでしょうか。
板谷:できる場合もありますね。村八分行為については,「人格権を侵害する共同不法行為」があったとして慰謝料請求が認められることがあります。
柳田:人格権を侵害する共同不法行為ですか。つまり,村八分行為というものは,相手の人格権を傷つける行為ということですね。
板谷:はい。人格権というのは,個人の尊厳にかかわる極めて重要な権利です。プライバシー権とか,名誉なども含まれていますね。そういう人格権を,ご近所で共同して侵害しているということで,人格権を侵害する共同不法行為といわれているんですね。
柳田:そうなんですね。慰謝料は,大体どのくらい請求できるんでしょう。
板谷:場合によりますね。裁判所で認められたケースの多くは,20万円から30万円程度の事例です。おそらく一般に予想されるよりは低額だと思われますね。
柳田:20万円から30万円って,ちょっと予想より低いですね。数百万円くらいいくのかと思っていました。
板谷:もちろん場合によりますので,そのくらいいくケースもあるとは思います。裁判例でも,請求した額は300万円とか400万円といったケースが多いですが,裁判所が認めたのは数十万円ですね。
柳田:そうなんですか。さて,村八分行為について裁判で慰謝料を請求するために,気をつけるべきことなどはあるでしょうか。
板谷:裁判で慰謝料を請求したいのであれば,その前提として,村八分にされている証拠を集める必要があります。
柳田:証拠ですか。
板谷:はい。たとえば,「何となく仲間はずれにされている気がする」「最近周囲の態度がおかしい」という程度では,請求は無理でしょうね。また,このような事案では「あなたが地域社会の規範に反した行動を取ったために起きたものだ」などと反論されることもありますから,紛争に至る過程について詳細に記録をつけておくとよいと思います。
柳田:なるほど。そうすると,写真とか録音とか録画とかメモとか,そういうものを残しておくべきということですね。
板谷:はい。そうですね。ひどいケースになると,悪口を書いた立て看板を立てるなどというケースもありますから,こういう場合はきちんと証拠をとっておくと良いですね。
柳田:立て看板ですか。それはひどいですよね。名誉毀損ですね。
板谷:そうですね。そこまでいくと,単なる慰謝料だけでなく,刑事罰にもなり得る問題になりますね。
柳田:はい。さて,ご相談者のケースはそこまでいかないケースのようですが,板谷さん,村八分といっても,隣近所の問題について,慰謝料を裁判で請求するというのはちょっと抵抗がありますよね。
板谷:そうなんですよね。こうした隣近所とは今後もつきあいが続くわけですから,いきなり慰謝料を請求するかどうかは十分に検討すべきだと思いますね。
柳田:裁判よりも,もう少し穏便な解決をするためにはどうすればよいでしょうか。
板谷:まずは弁護士を通じて「村八分の行為はやめるように」という申し入れをするということが考えられますね。ご近所も何か誤解をしている場合もありますから,話し合えば誤解が解けるということもあるかもしれないですよね。
柳田:なるほど。
板谷:あとは,法務局に人権相談をすることも検討した方がいいですね。
柳田:人権相談ですか。
板谷:はい。法務局には「人権擁護委員」がおり,人権相談を受け付けています。とくに,こういう隣近所の問題などといった相談は,必ずしも法的な問題というより,感情的な問題がほとんどであるということがありますから,法律家が関与するより,もう一段階マイルドなやり方の方がいい場合があるんです。ですから,そうした相談窓口を利用してみるのも一つの方法かもしれませんね。
柳田:わかりました。ありがとうございました。
TOPへ戻る